亀次郎の予備試験記録部屋

令和元年(2019年)の予備試験の受験記録、再現答案、勉強方法についての備忘録

先輩ブロガーの口述対策のまとめと勉強計画

 

第1 先輩ブロガーの口述対策まとめ

先日引用させていただいた先輩ブロガーの方々の口述対策を読んで、皆さんに共通して見られた対策の指針をまとめてみました。

 

1 知識の確認

パイセンたちは、①民事刑事両手続の流れ(民訴・刑訴)、②要件事実(民法)、③民事執行・保全、④法曹倫理、⑤その他の実体法分野(刑法)についての知識を綿密に確認していたようでした。

 

①民事刑事両手続の流れ(民訴・刑訴)

口述は「何条かわかりますか?」という質問が来る。

民訴刑訴は規則の重要条文まで把握していると安心

 

②要件事実(民法

「新問題研究」と「紛争類型別の要件事実」に載っている基本的な内容は確実にしておく。しかし、近年これらの本だけでは対応できない問題も出題されている。

 

③民事執行・保全

口述過去問で聞かれていることをベースに、サクッと要件等を確認する程度でよい。

直前に確認できるようにしておく。

 

④法曹倫理

民事・刑事どちらでも聞かれ得るので対策は必須。

条文まで把握しておく。

 

⑤その他の実体法(刑法各論)

論文の勉強をすれば大丈夫。

判例の理解も聞かれるので判例と違う見解を自説とする場合は注意が必要。

保護法益からきちんと理解できているかが問われる。

 

2 場慣れ

パイセンたちは全員、予備校の模試を活用することを強くおススメしています。

事前に模試の予約手順を把握しておくと予約が取りやすいでしょう。

 

辰巳         事前にメールで登録(https://www.tatsumi.co.jp/yobishiken/pdf/2019koujutu_moshi.pdf)をしておき、論文合格発表当日(以下当日)16時から電話予約

伊藤塾     当日16時からメール予約

TAC        当日17時からメール予約

LEC         次の日の14時からメール予約

 

第2 自分の勉強計画

 自分は、いわゆる基本書から直接知識を習得するのがひどく苦手です。これまでも、過去問や演習書をこなすなかで、自分で悩んで、間違えて、そこで初めて基本書を確認することで知識をつけてきました。

 なので、要件事実論や保全執行法について特に新たな基本書を通読するつもりはありません。口述対策でも原則として問題演習の繰り返しをしていこうと思います。具体的には、以下のように考えています。

 

①について

民訴・刑訴の論文問題集+短答過去問の復習

 復習の中で、できるだけ条文を確認して六法にマークを付けて直前に見返すことができるようにしておこうと思います。

 

②について

「要件事実論30講」(第3版)の10講以下を解いてみる。

 ネット上には、要件事実論30講は予備試験対策においては不要とする意見も散見されました。しかし、新問研と紛争別の2冊では対応できない問題が口述試験で実際に出題されるようになっている現実に対応すべきです。また、個人的に中身を見てみた結果、訴訟物、請求の趣旨、請求原因、抗弁以下を自分で考えて演習できるうえに、要件事実に沿った解説もしっかりしているので、自分には合っているのではと感じました。

 

 ③④について

 口述の過去問と論文実務基礎の過去問に既出の問題を辰巳の赤本・青本に落とし込んでいく。

 俗にいう大島本の入門編は、せっかく持っているので辞書として使おうと思います。

 

 ⑤について

 刑法の論文問題集の復習

 特に刑法各論については、論文試験前に十分なまとめを作ることができていないので、この際にまとめを完成させておこうと思います。また、一応判例を基本に勉強してきたつもりですが、自説と判例の見解が異なる点がないかも意識的に確認しながら復習したいと思います。

 

 こうしてみると、民法の論文問題集の復習はしなくて大丈夫なの?という気持ちになってきた汗。さすがに論文であれだけやらかし答案を書いてしまったので、民法の復習を怠るわけにはいかないかなぁ。やります、やりますよ!でも、優先順位は要件事実を固めてからでもいいかな。要件事実論を理解すると民法の問題の見え方も変わってくるでしょうしね。

 

 

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